偉い人には従いなさいという教育
nengororinblog
ゆるり、ねんごろRIN
この春、娘は晴れて小学校を卒業する。あれだけ行きたくなかった学校も、お世話になった優しい先生とのお別れや、給食でいちばん好きだったアセロラゼリーが食べられなくなると思うとちょっと淋しいようである。いい思い出はあまり多くないけれど、それでも楽しくて嬉しいことはちゃんとあったのだ。
お次は中学校だが、やはりどうも行く気にはなれないという。親として「ここは大事な時期だ」と諭す場面かもしれないけれど、本人の意思が一番なので私はただサポートするだけである。それに、最近は好きなことを仕事にしたいと意気込んでいるようだ。何をすべきかわかれば自分なりにどうにかしていくだろうし、そっと見守ってあげたいと思う。
まわりからは「せっかくだから少しでも中学校に行ければいいね」と声をかけられるも、娘は耳を貸そうとしない。また一度でも我慢をしたら次々に我慢しなければならなくなることを知っているのである。嫌でも一律に同じことをやらされて、うまくできなければ叱られ罰を与えられるのだから、当然戻りたいとは思わないだろう。
人にはそれぞれ好き嫌いがあり、得手不得手がある。まるで個性を無視したやり方でどうやって子どもの良さを伸ばせるというのだろうか。〝そう決まっているから学校に行く〟ではなく、興味も必要性も感じない科目に何百時間も費やす理由や具体的に何を目的として行くかなど、本人はもちろん親の私も真剣に考えるべきところなのである。