いじめをなくすためには、まず大人たちが根本的なところに目を向ける
nengororinblog
ゆるり、ねんごろRIN
「みんなやってるのにあなただけやらないんですか?」その電話は突然かかってきた──。娘が学校に行かなくなってからしばらく経ったある日、誰かの親が私の携帯番号を勝手に教えたらしく、知らない女の人から電話がかかってきたのだ。話をきくと、どうも地域の見守りとやらの順番が回ってきたそうだ。
子どもたちの登下校時に黄色い旗を持って立っているあのおじいちゃんたちのことか。私はちょっと申し訳なさそうに答えた。「娘はいま学校に行ってないし、すみませんが私はやりません」と。すると向こうも「そうですか・・わかりました」と言っていったんは電話を切ったのだが、数分後にまたかけてきて冒頭のようにまくしたてるのだった。
電話の相手はすぐさまこの件を組織に報告し「そんなことは許されない、もう一度説得してみて」とでも言われたのだろう。みんなどの家庭も忙しくたってどうにか都合つけてやっているのに、あの家だけやらないのはズルいと。PTAとまったく同じ、誰もがやりたくもないことをやって、我慢を押しつけ合っている。
我慢している人は自分以外の人にも我慢を押しつけようとする。自分だけ我慢しているのが楽しくないからだ。こういうのは、もうやりたい人がやればいいんじゃないだろうか。学校に疑問がある私はもちろんパスである。やりたい人がいないなら、いっそのこと全部なくしちゃえばみんな楽になっていいと思うのだが。