いまだに家族をコントロールしたがる母。口を出すのがやめられない
nengororinblog
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
私の母は、十中八九〝母親業=コントロール〟だと思っている。そうでなかったとしても家族全員が自分の思いどおりに動かないと気がすまないタイプの人間なので、私の父も妹も弟も全員もれなく母のコントロール下にあった。その中でもとりわけ厳しくされていたのはやっぱり長女の私。初子というのはじつに損な役回りである。
例を挙げてみれば、私は中学生ぐらいまで母の決めた服しか着られなかった。お金に余裕がなくて子どもに選ばせられなかっただけかもしれないけれど、たぶんちがう。母は「あなたにはセンスがないの。服を選ぶなんて10年早いのよ」とかなんとか言って平気で子どもの遊び心を打ち砕き、いつも地味でつまらない服ばかり私に着せていたのだ。
他には、学校だけでも大変だというのに習い事も毎日のようにやらされていたし、大好きな絵をかいていれば勉強しろとよく怒られた。ファミコンもいきなり隠されてFFⅢが途中からできなくなったこともあった。おかしやジュースも禁止だったし、つきあう友達や名前の呼び方まで日常生活のあらゆることを母がコントロールしていたのである。
そんな母は最近、弟にメールをしても無視されると嘆いている。そりゃあ独立して所帯もあるのにいちいち口を出されちゃ不愉快というものだろう。私らに構わずコントロール以外の楽しみを見つけていいかげん自分の人生を生きたらどうか、と助言してやるも「これは『心配』なの。家族なんだから当然でしょ」だそうなので、つける薬はない。