PTAをやめた話
nengororinblog
ゆるり、ねんごろRIN
どうやら近年、学校に行かなくなる子どもが増えているみたいである。うちの小学六年の娘もそのうちの一人だ。ストレスが積み重なり体調を崩してしまってから約三年、できるだけ学校から離れることで元気は取り戻していったが、あれから教室には一度も戻っていない。
娘はもともとゆったりとした性格なので、だんだん学校の勉強などが負担になっていったり、クラスメイトの心ない言動にも悩んだりしていた。そのうえ家では勉強も片づけもろくにしないと叱られ、ツラくなっていってしまったのである。私は娘の将来を案じ、娘のためを思い叱っていた・・つもりであった。
みんなが普通にできることは娘にもできていてほしかったのだ。こんな段階でつまづけばこの先さらに苦労するハメになると。常識や固定観念にとらわれそういうことばかりに意識がいっていた私は、尊重すべき娘の個性をいつの間にかなおざりにしてしまっていたのである。
よく考えてみれば、学校なんてそんなに大したことはない。暗算ができなくたって計算機があるんだし、かまぼこ作りの工程だってもし将来かまぼこを作りたくなったらそのとき一生懸命覚えりゃいいのである。興味のないことに時間を割くより、好きなことに好きなだけ取り組んで得意分野をのばしてゆくほうが有意義というものだ。