ほめられ隊はいつだってほめられたい。先生、私っていい子でしょう?
nengororinblog
ゆるり、ねんごろRIN
昨年末まで知らなかったのだが、小中学校に籍を置いたまま無料で通える施設というのが存在する。学校は出席扱いとなり、しかも各自のペースで通える。カチカチしたルールもなく、自習をしたり年齢に関係なく交流できたりする場だ。娘が最近そちらへ通い始めたため、先日学期末ごとに行われる面談に顔を出してきたのである。
そんないいところがあったなら学校はもっと早く紹介してくれてもよさそうなのに、児童が殺到しては困るのだろうか。それはさておき、その教室には子どもの個性をとても大切にしてくださるベテラン指導員の方がいる。心温かい話しぶりなどから、仕事だけでそうしているのではないことが伝わってくるのだ。教育者の鑑といえよう。
当然、ベテラン指導員は褒めるのもとびきり上手だ。娘はいつも自分でお弁当を詰めて持っていくのだが、「お母さんの教育は素晴らしいのですね」とふいに話をふられて、褒められ慣れていない私はつい照れくさくなってしまい言いそびれてしまった。私は何もしていないんです、ただ自由にさせているだけなんです、というのを。
もちろん生きていくのに必要な知識は日々の生活の中で教えている。けれども、分数の計算をくり返しやらせたり西暦何年に誰が何したかなど覚えさせたりしない。あとは親が楽しんで暮らし、その生き様を子どもに見せているだけだ。たかが小さなお弁当ひとつ。でも、自ら考え行動している娘に大きなリスペクトである。